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December 09, 2004

IBM PCの終焉

おーくら日記より。IBMがPC部門を売却したことは今更述べるまでもなく、ThinkPadユーザーである俺は「ThinkPadがぁぁぁ」というショックで慌てふためいていたのだが、今回の売却はThinkPad云々をはるかに超えて、おそらく現在のPCの90%近くを占めるであろうPC/AT互換機の、本家たるIBMの撤退ということなのだ。今更になってその意味を理解した。

確かにIBMのPC事業は大成功していたとは言い難い面がある。昔はAptivaなどの家庭用デスクトップも出していたが、やがて家庭用デスクトップからは撤退。ノートPC市場ではThinkPadシリーズの性能と品質で一定数の企業顧客や熱狂的ファンを獲得していたものの、シェアという意味では決して大きかったとは言えない。プロフェッショナルユーザーに的を絞った製品だけに、我々マニアは熱狂的に歓迎するものの一般消費者にとって使いやすい製品かといえばyesとは言えないだろう。

今後ThinkPadはどうなるのか。発表では少なくとも5年間はIBM及びThinkPadブランドの使用をLenovoに対し許可するという。ThinkPadブランドに相応しい品質は維持されるのか。ThinkPadは企業での採用が多いだけに、ThinkPadのブランドイメージの低下はエンタープライズ市場に注力しようとしているIBMにとって痛手であり、品質管理やサポートに関しては以前のクオリティが維持されるのではないか、という楽観論もあるが果たしてどうだろうか。既存製品のサポートだけでなく、今後魅力ある新製品が登場するのかという不安もある。「昔ThinkPadというそれはそれはすばらしいノートPCがあってね…」などと語る日が来る可能性もあるのだ。

ThinkPadを諦めて他のメーカーに移ろうと思っても、キーボードのピッチとタイプ感、トラックポイントという入力デバイスに自らの身体が最適化されてしまっているため、物理的にThinkPad以外使えない、それがThinkPadユーザーという生き物なのだ。

今更ながら、資本主義というのはとても非情なシステムであると、改めて実感した。

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Comments

昔はDigital Hinote Ultraっていう素晴らしいPCがあってね… とか連想してみたり。

Posted by: Tak Matsuyama | December 09, 2004 02:05 PM

【2004年12月8日 ビズチャイナ】IBMのPC事業撤退には戦略があると見るべきだ。IBMは「法人顧客に高付加価値のソリューションを供給する世界的リーダーになる」と公言し、利益が見込めるシステム・ソリューション事業に特化していく方針を明らかにしている。IBMは「パワーマイクロプロセッサー」のオープン基本技術を普及、推進する企業連合「Power.org」をこのほど15社で結成。カスタマイズが可能なマイクロチップ「パワーマイクロプロセッサー」がいずれ中国のサーバー基準になると踏んでいる。

Posted by: ビズチャイナ | December 09, 2004 03:26 PM

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Tracked on December 09, 2004 03:26 PM

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