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December 09, 2012

在外投票行ってきた

日本では第46回衆議院議員総選挙で盛り上がっていることと思うが、国外に在住する日本国民にも投票権があるので先週金曜日にシカゴ総領事館へ出向いて投票を行なってきた。

在外投票全般の一般的な情報を逐一解説しても意味がないので、そうした情報は外務省のページ等を参照していただきたい。

在外選挙人登録

在外選挙権を行使するためには、まず最寄りの大使館ないし領事館等の在外公館おいて在外選挙人登録を行う必要がある。この手続きは本人ないし同居家族が在外公館に出向いて行う必要があり、居住地や仕事の形態によっては登録自体が困難になると思われる。この点については改善を求めたい。

重要なのは__選挙の機運が高まる前__に登録を済ませておくことである。一般に在外選挙人登録の手続きは2-3ヶ月を要すると言われている(直近の選挙日程や選挙管理委員会ごとに異なるとの説)。今回筆者の場合は衆院解散の10日ほど前に登録を行い、ぎりぎりのタイミングで登録を行うことができた。

在外公館での投票

在外投票で気をつけるべきことは__投票の締め切りが国内での直接投票よりも早い__という点である。投票用紙という物理媒体を投開票日までに日本に届ける必要があることからこうなる。

今回、在外選挙人証が日本からシカゴ総領事館に届いたのがぎりぎりのタイミングだったので、選挙人証を総領事館で預かっておいてもらい、それを受け取りついでに投票を済ませるという方法をとった。投票期日がぎりぎりでなければ通常は郵送で受け取ることができる。ちなみに在外選挙人証はこんな感じ

領事館の投票所に出向くと、パスポート等を確認の後、最初に「投票用紙等請求書」に記入とサインをさせられる。郵送による投票等を行う場合にはこの用紙を用いて投票用紙を請求するのだろうが、直接手渡しで受け取る場合にも必要であるようだ。 請求書を記入し終えると、投票所になっている別室に通されそこで投票用紙を受け取り投票を行う。

  • 投票用紙は日本での投票で用いるのと同じ紙質に思えた。ただし折り曲げる実験はしていない。
  • 一度に少選挙区と比例代表両方の用紙を受け取る。
  • 投票用紙で唯一違う点は、裏に「在外投票」と印字されている点である。これ、在外選挙人の少ない地域では投票者の匿名性維持という観点から問題ではないのだろうか?
  • 驚いたことに、普段体育館や公民館で見る投票用紙記入用の金属製ブースが用意されており、そこで記入を行うようになっている。記入用の鉛筆も用意されている。(なんで鉛筆なんだろう?)
  • 国内での投票ではそのブース内に政党・候補者名一覧が貼られているが、在外投票の場合は日本全国の候補者(小選挙区)・政党(比例代表)を印刷した分厚いファイルがブースに置いてあり、それを見ながら記入することになる。
  • 記入を終えた投票用紙はそれぞれ二重に封筒に入れ封をする。内側は無記名、外側が記名となっている。
  • 封筒を係員に渡し、外側に記入された市名・在外選挙人証番号等に誤りがないことを確認してもらって終了である。(なお立会人という役職の人が再度チェックするということをしていた)

最高裁判所裁判官国民審査

なお、国内での選挙では同時に最高裁判所裁判官国民審査に参加できるが、今の所在外邦人にはこれは認められていない。何らかの理由があって認められていないというよりは、可能にするための法整備がなされていないまま放置されている、という感じらしい。数年前にこの件をめぐって裁判を起こした人がいた(伊藤塾(PDF), 判例時報watch)ようだが、裁判所は在外邦人も審査に参加可能であってしかるべきと考えつつも現状を是正することを強く求めるまでには至らなかった・・という感じのようだ。そもそも違憲判決まで出ている一票の格差問題ですら根本的には是正されていないことを考えると・・という感じでもあるが。

今後の課題

まとめとして、現状の在外投票について問題だと思ったことを述べる。

  • 在外選挙人登録も郵送やネットにおいて行えないか。たとえば在留届はwebフォームに記入するだけで提出できる。(本人確認が甘くなるのはいいのか?という疑念はある。国内で転居を届ける時ってどうなっていたっけ)
  • 投票期日が相当早まるのはstressfulである。電子投票があると少しはいいのかもしれない。
  • 投票用紙に「在外投票」と印字されているのは匿名性の維持の観点からやや疑問。
  • 選挙とは違う話題だが、最高裁判所裁判官国民審査に参加できないのは国民としての権利を侵害されている感じがする。
  • そもそもの大問題としてネット上での選挙活動が禁じられている現状は海外から政党や候補者の情報を集めることをより困難にしており非常にstressfulである。

数年前までは在外投票が比例代表に限られていたのが是正されたらしいので、少しずつではあるが制度は前向きに変わってきていると考えたい。

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Comments

>(なんで鉛筆なんだろう?)

そこから疑問を持った私はその後「ボールペン持参でも」ダメだった不正選挙に気づきましたよ。
ブログのトップ・ページ、少しスクロールするといくつか関連記事。
他にもたくさん出ていますよね、ネット上に。

そして一番の問題は、選挙は幻想に過ぎないということ。
「政府」は「会社」にされているし
http://insidejobjp.blogspot.com.au/2012/12/blog-post.html

Posted by: 千早 | January 10, 2013 10:01 AM

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