August 20, 2022

世界一周できなかった話

TL;DR

  • 世界一周チケットを予約していたが旅の途中でCOVID-19罹患により予定が頓挫、旅程を中途で諦める羽目になった。

  • 意外に大きい額が返金され、アメリカへの帰国チケットを余裕で賄えるくらいにはなった。

  • 世界一周運賃はやや低い運賃クラスのため空席争いが厳しい。早めの予約を。

  • COVID陽性だとキャンセル手数料が免除などの救済策がある場合もあるので、キャンセルや変更の必要が生じたらまずは聞いてみよう。

Tested Positive!

この夏、日本入国に際しての水際対策がそれまでと比べ大幅に緩和されたのをきっかけに数年ぶりの日本旅行を決めた在外邦人も多く、我が家もその例に漏れず3年半ぶりに日本旅行をすることとした。さらには、せっかく久しぶりの海外旅行なのでついでに”時差ぼけ対策”という名目で世界一周しようか、ということになった。OneWorld世界一周チケットをJAL経由で取り、大まかな旅程はシカゴ->ハワイ->東京->日本国内旅行複数->東京->ヘルシンキ->ロンドン->デトロイトであった。

ところが、日本滞在をほぼ終えようとしていたその時、事件が起きた。家族がCOVID-19に罹患、それが自分も含めて家族内に広がってしまったのだ。幸い症状としては皆軽い風邪〜軽いインフルエンザ程度で済んだものの、原則10日間の療養期間という日本のルールに従うと東京->ヘルシンキ便の搭乗日が療養期間にかかってしまうため搭乗不可能となってしまった。

世界一周チケットのキャンセル

こうなると取りうるオプションは2つ、世界一周旅行を中断し未使用区間分の払い戻しを受けるか、COVIDからの回復後に旅行を継続するかである。OneWorld世界一周運賃の場合、同じ旅程で空席があれば自由に予約変更が可能というルールになっている。

このうち、回復直後の旅行の継続は事実上不可能であった。というのも、世界一周運賃はかなり低めの運賃クラスとなっており(例えばJALエコノミーであればL)、そもそも夏休み需要やロシア情勢等をうけての減便の結果日本-ヨーロッパ線の空席状況は絶望的な有様となっていて、運賃クラスLが4人分入り込む隙間はなかった。さらに、いい加減仕事の都合や学校のスケジュール上日程をさらに後ろにずらすのも難しかった。

旅行の継続にはもう一つオプションがあった。それは「出発日の1年以内に旅行を完了すればよい」というルールである。例えば来年夏に再び日本へ行き、そこからヨーロッパ旅行を再開するということも考えられた。しかし、今年の旅行を学校の夏学期終了直後に開始してしまったためこのオプションも難しい。

こうしてJALに何度か電話して相談しつつ、最終的に旅行の中断をする決断をした。本来旅行中断の場合は手数料を差し引いた上での返金となるが、今回はCOVID罹患ということで、陽性とわかる診断書や検査結果を出せば手数料は免除されるとのことであった。結果として、当初支払った運賃の約6割が返ってくることになったのは不幸中の幸いであった。アメリカに直帰する片道チケットをとってもなお大量にお釣りが出るくらいの返金額となった。

また、持ち前の先延ばし癖を遺憾なく発揮してヨーロッパ旅行の宿等をほとんど手配していなかったのも幸いした。唯一取っていたヘルシンキの空港ホテルはnon-refundableだったため全額没収となってしまったが…。念の為電話してCOVID特別対応がないか聞いてみたところ「フィンランドではもはやCOVIDは特別な理由とはみなされません」と一刀両断であった。なお日本のホテルは電話したところ特に証明もなく本来ならかかるはずのキャンセル料を無料にしてくれた。

持っててよかったeMed

余談であるがeMedというCOVID-19抗原検査キットがある。これは、キット自体はBinaxNOWそのものであるが、ネット越しに検査技師の指示を受けながら自分で検査するようになっており、技師がモニタ越しに手順と結果を確認して証明書を発行してくれるという代物である。今回これを持ってきていたため、療養先にいながらにして陽性の証明書を手に入れることができた。

あとがき

もともと今回の世界一周は、COVIDの流行やきな臭い欧州情勢、混乱を極めるヨーロッパ航空事情(特に荷物ハンドリング)など不穏な要素が多く、特にロシアの動きによっては中途キャンセルもやむなしかと覚悟の上で買ったチケットであったため、ある意味想定内ではあったものの、ヨーロッパ旅行の夢が潰えてしまったのは残念である。正直ロンドンに行くならデトロイトから行ったほうが圧倒的に近いので、折を見て再挑戦したい。

今回痛感したのは世界一周チケットの取り扱いの難しさである。ルール上は自由に予約変更できることになってはいるものの、直近の便であったり繁忙期の便は取りづらいという点を考慮して可能な限り早く計画を立てる必要がある。

なお旅先の日本で、半分外国からの旅行者としてCOVID療養期間を過ごして感じたことなどもいろいろあるが、それはまた気が向いたら別の機会にでも。

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April 08, 2019

足の裏の米粒で米ビザを取ってソフトウェアエンジニアになった話

概要

  • USのITエンジニアへの標準パスはUS大学院でCS等の学位を取ること。
  • しかし日本のCS Ph.D.も実はそこそこの裏道として機能する。
  • 著者は日本でPh.D→USでポスドク→ソフトウェアエンジニアとしてUS企業に転職してきたが、節目節目で主にビザ的観点から博士号に大いに助けられてきた。

 

数ヶ月に一度ネット界隈をバズらせる、「シリコンバレーのエンジニアはXXXX万円もらっている!エンジニア諸君は日本を出てアメリカに行くべき!」系の記事と、それに対する「そんなに簡単にビザ取れるかよ」の声。その度に便乗して何か書くかなーと思うも機会を逃していたが、この度Google(主に東京オフィス)の皆さんが「私はこうしてGoogleに入った(なぜか給与情報つき)」ブログを量産しているのに触発されて、日本ではそれほどメジャーでないと思われる経路でUS企業のソフトウェアエンジニアになった自分の話でもしようと思う。(ただしGoogleでもないしシリコンバレーでもないし、給与情報もないよ!)

お断り

まずはじめに自分の身分を明かしておくと、日本生まれの日本人、現在IntelのAustin, TXオフィスにてソフトウェアエンジニアをしており、スパコン向け通信ライブラリの開発に携わっている。本稿は当然ながら会社の意向とは無関係の個人の見解である。また、以下では米ビザの話をしていくがこれはあくまでも私個人の経験談であり、読者各位の個々のケースについては移民弁護士のアドバイスを受けてほしい。

足の裏の米粒

さて、あなたは「足の裏の米粒」という言葉を聞いたことがあるだろうか。博士号を揶揄した言葉で、「取らないと気持ち悪い」「でも取っても食えない」ことからこのように呼ばれている。本稿はそこで、(少なくとも計算機科学分野においては)食えるし、さらにはその米粒で米ビザが取れたよ、という主張をしていきたい。

F-1 OPTなんて知りもしなかった

まずはじめに大前提として、外国人がUS企業のエンジニアとして採用される(US現地採用)ためには、アメリカの大学/大学院で関連学位を取るのが標準のパスとなっている。これはアメリカの大学を卒業した外国人には卒業後学位関連分野で1-3年(情報系のような理工系関連学位では3年)程度働ける労働許可が下りる(F-1 OPT)というビザ面での特典のためである。よって自国の大学(学部)を出て、アメリカの大学院で修士や博士を取ってアメリカで就職という人が非常に多い。実際、現職の同僚の一人と話していて日本で学位を取ったと言ったら、「えっどうやってビザ取ったの?」と驚かれたくらいだ。

ではこうした事情に全く疎く、留学など考えもしなかった自分がどうやってUSで企業に入ったかというと、一つには日本で取った計算機科学の博士号に助けられた、に尽きる。自分は日本で博士号を取得した後、ポスドクとして渡米し、その後現職に転職した。本稿ではそのあたりの話を掘り下げ、特に、日本の大学の情報系博士課程に在学中の人、日本で博士号をとったもののこれからどうしよう、と考えている数年前の自分のような人にこういうパスもありうるんだと知ってもらえたら幸いである。

博士号取得まで

今思えばかなり凡庸な大学生として生きてきた自分は、留学や海外就職といったことを考えることもなく学部時代を過ごしてきた。しかしその後博士号を取るまでの間、いくつかのちょっとした事件が、自分の中で「このままずっと日本の組織、人脈の中だけで仕事をしていくのはリスキーだ」という思いを徐々に強めるに至った。ありがたいことに、修士1年のときにアメリカの国立研究所でのインターンに行かせてもらい、英語環境での仕事もなんとかなりそう、という根拠のない自信もわずかながらあった。そこで博士号取得が間近な頃、当時の指導教員が「博士とった後も自分の別プロジェクトで仕事しないか」と言ってくれたのだが、「ずっと同じ環境で働く気はありません、それよりも日本以外でいい職があったら紹介してください」と啖呵を切った。なお彼は大変できた人で、そんな生意気なことを言われても「そりゃそうだよね」と笑って、旧来の知り合いが新しくシカゴ大でラボを開いたのでポスドク募集中、という話を教えてくれたのだった。

こうしてシカゴ大の教授とSkypeで軽く話し、驚くべきことにすんなりオファーをいただいたので、2012年5月に渡米する運びとなった。文字通り博士号がなければポスドクはできないので、最初の渡米は博士号に支えられていた。この頃には、せいぜい1-2年で帰ってくる、もっと言えば1-2年でクビになるかも、などと漠然と考えていた。帰ってきたらまた国内の研究職を探すつもりでいたように思う。

ポスドク時代

シカゴについて間もなくの教授との面談で、「ポスドクには無限の可能性がある。研究者を目指すもよし、企業に行くもよし。」と言われ、さらに同僚のポスドク達からも口々に「なんで企業は考えなかったの?」と聞かれてはじめて、自分が「博士号を取ったからには研究職」という凝り固まったマインドセットにとらわれていたことに気づいた。その後エンジニア職への興味が徐々に高まっていき、ポスドク1年半くらいの時点で企業就職、それもアメリカでの企業就職を本気で考えるようになっていた。

その後、職探しよりもパートナー探しを頑張ったりした時期もはさみつつ、ポスドク3年目が終わるまでにはさすがに次の職を見つけなければと思い、転職活動を始めた。今思うと全くダメダメな転職活動で、そもそもレジュメが長すぎ(アカデミア向けのCVばかりお手本として見ていた)とか、大したコーディング試験対策ができていなかった(LeetCodeとか知らなかったぞ…)とか散々だったが、何とかIntelの面接にこぎつけてオファーを得ることができた。

O-1ビザ

さてここからが本題。当時自分は永住権をまだ持っていなかったので労働ビザをなんとかしなければいけない。それまで自分はH-1Bというビザでポスドクをしていた。これは高度専門職向けの非移民(短期就労)ビザで、外国人がテック系企業でエンジニアといえば大抵このビザを取る。ただし自分のビザには一つ決定的な違いがあり、H-1Bは通常年間発給数に上限があり超えた場合は抽選となるが、自分のように大学等の非営利研究機関で働くH-1Bはこの制限の枠外なのだ。ただし大学から企業に移る際には一度抽選に通る必要があって、自分が転職した2015年には既に景気はかなり上向いており、枠の2-3倍の申請があるのが普通になっていた。つまり半分以上の確率でビザが下りず働けないリスクが存在した。

そこで出てきたのがO-1ビザを申請するという戦略である。これは”extraordinary ability”を持つ人に与えられる、というビザで、H-1Bに対する最大のメリットは枠に制限がないこと、4月抽選で10月まで働けないという待ち時間がない点である[*1]。

O-1取得のためにはO-1の要件を満たす実績があるというエビデンスを集めて提出する必要がある。こうしてO-1取得のための資料集めに奔走することになった。様々な偉い人からの推薦状6通、業績リスト、査読実績、自分の業績が紹介された雑誌やwebページなどなど。さらっと書いたがこれらの資料を集めるのはなかなか大変で、ポスドク本業の論文を書いたりしながらだったこともあり結局2ヶ月近くかかってしまった。

よくO-1は「ノーベル賞級の実績を持つ人のためのもの」などと言われるが、自分の体感や下記のブログ群を眺めるに、博士号を取っており、その過程で培った実績と人脈があれば手が届くように思われた。ごく近い分野の人にしか通じないと思うが、O-1申請時の自分の主な1st査読付論文は、フルペーパーに限るとCCGrid x2 (1つはaccepted)、DSN x1、ACS(IPSJの国内論文誌)x1程度だったはずで、全論文のGoogle Scholar Citation数が50前後であったような記憶がある。

研究・技術者枠でのO-1取得がより具体的にどんなものかは、以下の体験談に詳しい。

永住権

その後、永住権(グリーンカード)も取得したのであるが、この際にも博士号が役に立った。雇用ベースの永住権申請は「アメリカ人の雇用を脅かさない」ことを示してはじめて認められるため、永住権申請をしようとしている人と同等のポジションを実際に募集して「探したけど我が社の必要とする人材はアメリカ人の中には見つかりませんでした」という証拠を提示する必要がある(PERM labor certification)。ところがここで、O-1の要件と同様の実績を持っていればこのプロセスを省略できる(national interest waiver; NIW)ため、永住権取得に要する時間が半年〜1年程度短くて済んだ[*2]。こうして2017年にグリーンカード取得。

ポスドクを経る必要性について

自分の場合はまずポスドクを経て企業に転職したわけだが、このステップは必要かどうか。結論から言うと絶対的な必要性はなく、実際日本で博士号をとって直接USテック企業(のUSオフィス)に採用された人を何人か知っている。

ポスドクを経たことによる利点として自分が思うのは、アカデミアは企業に比べるとビザが取りやすいこと、数年アメリカで暮らし仕事した後の転職だったので電話や対面での面接に(少なくとも英語が要因で)ひるむことはなかったこと、オンサイト面接に出かけるにしても移動時間的にも時差的にも辛くないこと、ポスドク時代に培った人間関係がその後の仕事でも役立ったりといったことが挙げられる。エンジニア職を受けるにあたってポスドク経験が不利に働くことはなかったように思う。

まとめ

本稿では、日本で博士号を取り、その後ポスドクとして渡米し、さらに米企業のエンジニアリング職に転職した自分の体験を基に、博士号が米企業で働くビザ(特にO-1)や永住権を取るにあたって有利に働くことを紹介した。この記事が役に立つ人がどれだけいるかは未知数だが、何かの参考になれば幸いである。

アメリカビザに詳しい人のための補足

[*1] 実はcap-exemptなH-1Bからcapをくぐって新しいビザを手に入れた場合、10月まで待つ必要があるのかどうかよくわかっていない。自分がhiring managerや移民弁護士とやり取りしていた中ではこれが問題になった記憶がないので待たなくてよい、と思っていたが、10月まで働けないとする法律事務所の見解もある。繰り返しになるがこれがクリティカルに効いてくる人は移民弁護士に相談のこと。

[*2] ここではEB2の話をしている。

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October 28, 2018

こどもちゃれんじぷちに登場する保護者について調べてみた

著者の家庭ではもうすぐ2歳になる娘のためにこどもちゃれんじぷちを受講しているのだが、この教材中に登場する保護者について、2018年11月号を例に調査した。その結果、登場する保護者役の男女比は女性側に大きく偏っていることがわかった。特に、実写男性の登場は皆無であった。今後の研究として、バックナンバーを遡ってのさらなるデータの拡充が期待される。

手法

こどもちゃれんじぷち 2018年11月号に登場する保護者役の人物を著者の目視により分類した。連続シーンの別カットについては1としてカウントした。カウント対象は他教材の宣伝も含めた。ただし、他の号(バックナンバー等)の縮刷版見本が掲載されている場合その中の人物はカウント対象から除外した。DVDについては適宜早送りをしたのでそれに起因する数え漏れがある可能性がある。

結果

こどもちゃれんじぷちえほん


  • イラスト

    • 女性 1

    • 男性 1


  • 写真

    • 女性 2

    • 男性 0


教材DVD


  • 人形/アニメ/イラスト

    • 女性 1

    • 男性 1


  • 実写

    • 女性 5

    • 男性 0


ぷち通信 (保護者向け読本)


  • イラスト

    • 女性 13

    • 男性 3


  • 写真

    • 女性 4

    • 男性 0

    • 不明 (ぼやけた後ろ姿の一部; おそらく女性) 1


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October 22, 2016

LUKSにはlinux-image-extraが必要

筆者はLinuxマシンの/をLUKS(dm-crypt)で暗号化して運用しており、起動時にはパスフレーズを入力してディスクをマウントする必要があるのだが、Ubuntu 16.04(xenial)から16.10(yakkety)にアップグレードしたところ、起動時のパスフレーズ入力画面で必ずフリーズするようになってしまった。16.04のカーネル(4.4.0)では正常に起動したのであれこれ試行錯誤したところ、16.10のカーネル(4.8.0)向けのlinux-image-extraパッケージが入っていないことが判明したのでこれを入れてみたところ、起動時のフリーズがなくなり起動できるようになった。というわけで、LUKSを利用する環境ではlinux-image-extraを入れることが必要なようである。ディストリビューションのアップグレード時に自動的に入らなかったのはバグのような気もするが、まだ報告はしていない。

さてしかしながら、そうして起動したカーネル4.8.0ではIntel NUC 5i5RYH+DELL P2415Qの環境において4K解像度が出ずfull HD止まりという問題があり、今後の課題である。(4.4.0では正しく4K解像度が出て快適に利用できていた。)

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December 09, 2012

在外投票行ってきた

日本では第46回衆議院議員総選挙で盛り上がっていることと思うが、国外に在住する日本国民にも投票権があるので先週金曜日にシカゴ総領事館へ出向いて投票を行なってきた。

在外投票全般の一般的な情報を逐一解説しても意味がないので、そうした情報は外務省のページ等を参照していただきたい。

在外選挙人登録

在外選挙権を行使するためには、まず最寄りの大使館ないし領事館等の在外公館おいて在外選挙人登録を行う必要がある。この手続きは本人ないし同居家族が在外公館に出向いて行う必要があり、居住地や仕事の形態によっては登録自体が困難になると思われる。この点については改善を求めたい。

重要なのは__選挙の機運が高まる前__に登録を済ませておくことである。一般に在外選挙人登録の手続きは2-3ヶ月を要すると言われている(直近の選挙日程や選挙管理委員会ごとに異なるとの説)。今回筆者の場合は衆院解散の10日ほど前に登録を行い、ぎりぎりのタイミングで登録を行うことができた。

在外公館での投票

在外投票で気をつけるべきことは__投票の締め切りが国内での直接投票よりも早い__という点である。投票用紙という物理媒体を投開票日までに日本に届ける必要があることからこうなる。

今回、在外選挙人証が日本からシカゴ総領事館に届いたのがぎりぎりのタイミングだったので、選挙人証を総領事館で預かっておいてもらい、それを受け取りついでに投票を済ませるという方法をとった。投票期日がぎりぎりでなければ通常は郵送で受け取ることができる。ちなみに在外選挙人証はこんな感じ

領事館の投票所に出向くと、パスポート等を確認の後、最初に「投票用紙等請求書」に記入とサインをさせられる。郵送による投票等を行う場合にはこの用紙を用いて投票用紙を請求するのだろうが、直接手渡しで受け取る場合にも必要であるようだ。 請求書を記入し終えると、投票所になっている別室に通されそこで投票用紙を受け取り投票を行う。

  • 投票用紙は日本での投票で用いるのと同じ紙質に思えた。ただし折り曲げる実験はしていない。
  • 一度に少選挙区と比例代表両方の用紙を受け取る。
  • 投票用紙で唯一違う点は、裏に「在外投票」と印字されている点である。これ、在外選挙人の少ない地域では投票者の匿名性維持という観点から問題ではないのだろうか?
  • 驚いたことに、普段体育館や公民館で見る投票用紙記入用の金属製ブースが用意されており、そこで記入を行うようになっている。記入用の鉛筆も用意されている。(なんで鉛筆なんだろう?)
  • 国内での投票ではそのブース内に政党・候補者名一覧が貼られているが、在外投票の場合は日本全国の候補者(小選挙区)・政党(比例代表)を印刷した分厚いファイルがブースに置いてあり、それを見ながら記入することになる。
  • 記入を終えた投票用紙はそれぞれ二重に封筒に入れ封をする。内側は無記名、外側が記名となっている。
  • 封筒を係員に渡し、外側に記入された市名・在外選挙人証番号等に誤りがないことを確認してもらって終了である。(なお立会人という役職の人が再度チェックするということをしていた)

最高裁判所裁判官国民審査

なお、国内での選挙では同時に最高裁判所裁判官国民審査に参加できるが、今の所在外邦人にはこれは認められていない。何らかの理由があって認められていないというよりは、可能にするための法整備がなされていないまま放置されている、という感じらしい。数年前にこの件をめぐって裁判を起こした人がいた(伊藤塾(PDF), 判例時報watch)ようだが、裁判所は在外邦人も審査に参加可能であってしかるべきと考えつつも現状を是正することを強く求めるまでには至らなかった・・という感じのようだ。そもそも違憲判決まで出ている一票の格差問題ですら根本的には是正されていないことを考えると・・という感じでもあるが。

今後の課題

まとめとして、現状の在外投票について問題だと思ったことを述べる。

  • 在外選挙人登録も郵送やネットにおいて行えないか。たとえば在留届はwebフォームに記入するだけで提出できる。(本人確認が甘くなるのはいいのか?という疑念はある。国内で転居を届ける時ってどうなっていたっけ)
  • 投票期日が相当早まるのはstressfulである。電子投票があると少しはいいのかもしれない。
  • 投票用紙に「在外投票」と印字されているのは匿名性の維持の観点からやや疑問。
  • 選挙とは違う話題だが、最高裁判所裁判官国民審査に参加できないのは国民としての権利を侵害されている感じがする。
  • そもそもの大問題としてネット上での選挙活動が禁じられている現状は海外から政党や候補者の情報を集めることをより困難にしており非常にstressfulである。

数年前までは在外投票が比例代表に限られていたのが是正されたらしいので、少しずつではあるが制度は前向きに変わってきていると考えたい。

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November 16, 2012

車を持たない生活 in アメリカ

アメリカで車を持たないとかありえないだろ!と俺も思うのだが都市によってはこれが可能なのであった。シカゴは公共交通機関が発達しており、大学近くに住んでいることもあってオフィスにも日常の買い物にも徒歩圏という具合なので、結局車は所有していない。かわりにzipcarというサービスを利用しているのでこれについて紹介する。(ステマじゃないよ!)

zipcarはアメリカで勢力を拡大しつつあるカーシェアリングサービスであり、大都市内か、大学街等に住んでいて近所にzipcarの車がある場合には魅力的なサービスである。 日本でタイムズプラス等を知っている場合には似たサービスと考えればよい。決まった駐車スペースに車がおいてあり、それを事前にwebで予約した上で車に出向き、会員カードをフロントガラス内の読み取り機にかざすとドアのロックが解除されて発進可能となる。

レンタカーと比べて便利な点は以下の点である。

  • 30分単位で借りられるのでちょっとした利用に便利
  • 店舗に出向く必要がなく、出発場所の選択肢が広い・事務所の営業時間を気にしなくてよい
  • 保険(up to $300,000)とガソリン代が込みになっておりその分安い -- 別途自動車保険に入っている場合にはレンタカー(保険なし)のほうがお得な場合もある
  • 車種を厳密に指定して予約できる(Hertzでも上級会員向けには車種指定サービスがあるらしい?)

一方デメリットとしては以下の点がある。

  • 乗り捨てはできない
  • 長期間・長距離の使用には向かない。(数日間借り続けることはできないし、180mi/dayを超える距離を走ると距離に応じた超過料金を取られる)

zipcarに申し込むためには、渡米直後の日本人の場合運転経歴証明の英語版が必要であり、これは日本にいるうちに取った方がよい。また大学に所属している場合には大学とzipcarが契約を結んでおり年会費の割引を受けられることもある。

なおシカゴにはI-GO Carsというシカゴローカルな競合サービスもあるが、zipcarの方が全米に展開しており旅行先でも使えるというメリットがある。

zipcarについては、以前CNNがアメリカの若者がクルマ離れしている要因の1つとして取り上げたこともある。

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November 15, 2012

アメリカにおける日本アニメの視聴

2013/7/20 更新

  • Huluでは基本的に高画質(HD)アニメは見られないと思われるので該当記述を削除
  • Funimation、DAISUKIの記述を追加

近年アメリカでの就労がブームである[要出典]。アメリカで働くためには基本的にアメリカに居住する必要があるが、アメリカ暮らしの問題の1つは日本の新作アニメをテレビで放送していないことである(当然)。そこで本稿ではアメリカにおいて日本の新作アニメを視聴する方法について紹介する。なお本稿では権利者の権利を侵害するような手法については対象としない。

日本に録画機を設置

日本の自宅・実家等にネットワーク配送可能な録画機・PC等を設置して必要な番組を録画し、インターネット経由で映像データを入手する方法。筆者はこの手法について詳しくないため詳述は避ける。

ストリーミングサービス

日本国内においてもアニメ番組のネット配信を行うサービスはいくつか存在するが、筆者の知る限り日本のIPv4アドレス以外からのアクセスを許可しているサービスは存在しない。しかし、アメリカ、及び日本以外の諸外国を対象にしているアニメストリーミングサービスがいくつか存在する。

  • Crunchyroll
    日本アニメ/韓国ドラマのストリーミングサービス。権利者との交渉が成立した一部番組について、日本での放送の数時間後(無料会員は1週間後)にストリーミング開始するという"simulcast"サービスを提供している。アニメのみなら月額$6.95で、新作を即視聴可能、広告なし、高画質、モバイルデバイスでのアクセスなどの特典を得られる。
  • Hulu
    FunimationやThe Anime Networkから提供を受けたアニメ番組のストリーミングを行なっている。基本的にはSD画質である。
  • Funimation
    老舗のアニメ配信企業らしい。Web上でのストリーミングサービスの他、BD/DVDパッケージ製品の製作も行なっている。Funimationのストリーミング作品は基本的には上記Huluで見られるが、Funimationサイトでは有料会員登録によってHD画質映像を楽しめるらしい。
  • The Anime Network
    Crunchyrollとは別のアニメストリーミングサービス。Crunchyrollで取り扱っていない番組を取り扱っていることがある。基本的に無料でできることはあまりなく(各番組冒頭1話のみ無料視聴可能、等)、月額$6.95程度の会費を払う必要がある。
  • DAISUKI
    アサツーディーケーを中心にアニプレックス・東映・サンライズ等が集まって作った海外向けアニメ配信サイト。まだサービスが始まったばかりであるが物語シリーズのsimulcastを他に先駆けて行うなどの特色が見られる。今の所無料視聴可能と思われる。なお筆者の環境(Ubuntu 13.04)では相性が悪いのか今の所動画再生に成功していない。

なおこれらのストリーミングサービスはほぼ確実にAdobe Flashを用いて実装されており、宗教上の理由で不自由なソフトウェア[自由なソフトウェア]を利用することができない場合にはこれらのサービスも利用できないという問題がある(gnash等の自由なflash実装については評価していない)。なお筆者は異端であるため、Ubuntu上のFlashで快適に上記サービスを利用している。

日本からBlu-ray/DVDを購入

Amazon.co.jp等を利用してアニメBD/DVDを購入する方法である。DVDのリージョンに関する問題は別途解決済みと仮定する。BDに関しては日本とアメリカは同じリージョンに含まれるため障壁はない。デメリットとして、アニメ放送から発売まで3ヶ月程度のタイムラグが生じる、(筆者の個人的感覚として)価格が懲罰的に高い、という問題がある。日本のアニメ産業に対する支援金の意味を見出して納得できるのであればおすすめできる方法である。

アメリカ版Blu-ray/DVDを購入

Amazon.comやDVDストア等において、アメリカのlicenseeから発売されるアメリカ版BD/DVDを購入する。デメリットとしては必ずしも日本で放送された全タイトルが商品化されるとは限らない、日本での放送からアメリカでの発売まで1-2年以上かかることがある、といった点が挙げられる。一方メリットとしては、価格が非常に安い(たいてい日本版を買うのと比べてざっくり1/4以下と考えてよい)、英語字幕、場合によって英語版音声も入っており英語の勉強にも役立つ、といった点がある。[先行研究]

まとめと今後の課題

アメリカにおいて日本のアニメ番組を視聴する方法やサービスについて紹介した。ストリーミングサービスは便利であるが日本で放送される全番組を確実に見られるという保証がないのも事実であり、この点を解決するためには結局の所日本の関東地区に録画機を設置する他ない。また、近年ではTVアニメを放送した後に劇場版を制作し公開するという流れが普及しつつあるが[要出典]、アニメ映画をアメリカで視聴することはまどか☆マギカ劇場版のような幸運な例外を除き困難である。これらの点は今後の研究課題としたい。 最後に、本稿の趣旨とは外れるもののAnime News Networkは日本国内外のアニメ情報を扱っており、特に新しくストリーミング開始される番組や発売されるBD製品などについての情報を得るのに便利である。

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May 21, 2011

柏・我孫子・中央線のバックグラウンド放射線

[注: この記事に出てくる放射線量はすべて1992年当時のものです。]

ホットスポット説の中心地としていま注目をあびる優れた千葉県柏市であるが、柏の放射線量は果たして本来(福島第一の事故前)どのくらいだったのか?

それに関しておもしろいものを発見。1992年8月に、小学校の夏休みの自由研究で、柏にあった自宅(柏市旭町)・市立旭小学校の周辺、および中央線車内での放射線量測定をしていた記録が出てきたのである。科学技術館が子供向けにサーベイメータ「はかるくん」の貸し出しをしており、運よく夏休み中に借りられることになったのでこの自由研究を行った、という身もふたもない内容がレポートのイントロに記されている。

計測環境

  • 機器: はかるくん DX-200
  • 測定方法: 記されていないが、おそらく小学4年生の胸の高さ付近での測定であろう。どのくらいの時間測った、等は不明。

柏・我孫子の空間線量率

自由研究レポートにはひたすら測定値が書き込んであるのでざっくりまとめると以下のとおりである。

  • 旭小学校校庭のグラウンド: 0.02~0.03uSv/h程度
  • 校舎(鉄筋コンクリート)の周囲: 0.02~0.06uSv/h程度
  • アパート(鉄筋コンクリート5階建て)の内部の階段 0.05~0.08uSv/h

他にも我孫子の手賀沼親水公園での測定もあり、0.02~0.05uSv/h程度であった。

中央線車内での空間線量率

また、中央線に乗って車内での線量を測定した記録もあった。

駅名 線量(uSv/h)
東京 0.009
四谷 0.033
新宿 0.012
中野 0.015
荻窪 0.024
立川 0.039
福生 0.015
青梅 0.018
御嶽 0.021
トンネル 0.024
御茶ノ水 0.012

考察

この測定では、土・水の上は低く(0.02~0.03uSv/h程度)、コンクリートの付近は高く(0.03~0.08uSv/h程度)なる傾向がわかった。話題の柏の葉近辺でのデータは残念ながらないが、少なくとも「柏は自然放射線量が高い」ということはなかろうと思う(測定点付近に存在する石・コンクリート等の物質に影響される可能性はもちろんある)。この結果はだいたい地質学会のデータとconsistentと言える。

アパートは当時住んでいた古い公務員官舎であるが、(当時としては)相当高い0.08uSv/hが観測されている。官舎のうち初期に建設された棟ほど線量が高くなる傾向があった。

どうでもいいこと

  • 「マイクロシーベルト毎時」と「マイクロシーベルト」の違いについてきちんと理解され、説明されている。偉いぞ小学生時代の俺。単にはかるくんのマニュアルに書いてあることを書いただけかもしれないが。
  • 自由研究レポートの考察に「(コンクリートの校舎内は線量が高めなので)なるべく放射線をあびたくなければ、校庭で遊んでいた方がいい」と書かれている。ALARAの原則ってやつですね。今となってこの文を読み返すと大変寂しい感情を抱かざるを得ない。
  • さすがに小学生のレポートであるので、放射線の源やその種類(α、β、γ)といった話は書いてない。

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February 27, 2010

VMWare上Ubuntu Karmicのサウンド問題

ここ最近のPC利用スタイルは、Windows7を起動してその上にVMWare Player(3.0)を立ち上げ、その中でUbuntu 9.10 Karmicを動かすというものだが、UbuntuをKarmicにしてからというもの、Ubuntuで音声を再生すると音がプチプチ途切れる感じで、おおよそ音楽や動画を楽しめる状態ではなくなってしまっていた。
同時にWindowsも使えることから音声を利用するアプリケーションはWindowsを使えばいいや、ということで逃げていたのだが、少し調べてみたところこのスレッドを発見。#8にしたがってちょこっと設定したところ、あっさりと問題が解決してしまった。ちなみに音がプチプチいうことを英語では"choppy"という、らしい?

これで直る仕組みやそもそも音が変だった原因がまったく分かってないのが気持ち悪いが、まあ、とりあえず動いてるようだということで。このへんが参考になるのだろうか?

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February 21, 2010

ここらでウィルコムへの愛を語っておくか

2月18日、ウィルコムが会社更生法適用を申請した。WILLCOM CORE XGPもなかなかエリアが拡大せず順調でない感じはしていたので、それほど意外な感じはしなかったが、やはり自分がお世話になっているキャリアが経営破綻というニュースに接して心中穏やかでいることはできず、つい愛社(?)精神を発揮して2年縛り契約で機種変更をしてしまった。

ウィルコム(当時DDIポケット)を使い始めたのは2002年の秋であった。当時、既に携帯・PHS業界は大手3社(ドコモ・au・J-PHONE)に事実上収束していたと思うが、その中でDDIポケットを選んだ理由は過去のエントリ参照。ちなみにこのエントリを書いた時点で既に信者の自覚はあったようである。そんなわけで、時々言われる「え、まだPHS使ってるの?」という言葉には非常に違和感を覚える。俺にとって、PHSは考慮の上あえて選ぶものだからだ。

さて、ライフスタイルの変化とともに昔やっていた「PHSへの全メール転送」はしなくなったのだが、それでもなおウィルコムを選ぶ理由は、PCの通信デバイスとして使ったときの通信料金である。ざっと調べたところ、大手3社は音声端末とPCを接続してネットに接続したときの料金が相変わらず高額(13000円/月程度)であるか、もしくは定額サービスがそもそも存在しない[1]。唯一、ドコモの128K通信というのを使えば5700円/月になるようだが、ウィルコムよりはるかに高額であり、この金額を出すならe-mobileにすべきである。

とまあ、もっともらしい理由を書いては見たが、実際のところ「世間から見向きもされない選択肢にゾクゾク」というのが正しい。

そんなわけで、ニュースが流れた翌19日、かねてから考えていた機種変更を実行してしまった。今度の機種はBAUM(WX341K)である。これは、昨年正式サービスが始まった[2]ウィルコムICサービス(おサイフケータイ)に対応した端末である。これまで使っていたWX320Tに特に不満があるわけではなかったのだが、ウィルコムICサービスに興味があったことと、BAUMが値下げして実質負担額無料であったことで決断してしまった。PHSを契約してから初めての非折りたたみ型端末であるので物理的な取り扱いに若干戸惑っている。

近年の例に漏れず、2年間使い続ければトータルの端末料が安くなるという契約(W-VALUE SELECT)であり、これであと2年間はWILLCOMを使い続けることが確定したわけである[3]。

あまりBAUMの主観的感想をだらだらと書いても仕方がないので、端的に気づいたことをまとめておく。

  • Linux(Ubuntu JauntyおよびKarmicで実験)からは普通にUSBモデムとして認識可能であり、/dev/ttyACMxとして見える。ただし、Ubuntu Jaunty on Netwalkerではpppconfigでの通信ができない。具体的には、ATコマンドは認識してダイヤルを開始するものの、通信開始後2秒くらいでpppdが勝手に通信を切断してしまう。WX320Tでは正しく動いていた設定なので謎である。なお、BAUMもKarmic/i386のノートPCからは普通に通信できている。
  • WX320Tと同様、いわゆるオレオレ証明書のサイトとはSSL通信ができない。 WX320Tと同じくACCESSのソフトウェアを使っているらしく、インターフェースやアイコンでそっくりなところが多々ある。
  • 充電方法はウィルコム端末の例に漏れずUSB給電だが、端末側がminiBでなくmicroBになっている。これまでの端末がminiBであったこと、デジカメ等も皆miniBであることを考えると個人的には若干不満ではある。
  • キーパッドのにはライトがあるが、光るのは最も大きな文字・アイコンだけであることに注意。「2」のキーを例にとると、「2」の部分は光るが、その脇に小さく書いてある”か”と”ABC”の文字は暗闇では見えないということである。携帯の文字配列になれた人には問題ないであろうが、俺のように携帯キーのブラインドタッチができない人は、暗闇で文字入力をすることができなくなるので注意。

最後に今後のウィルコムに期待することでも書いて終わりにしようかと思ったが、再建の先行きが不透明すぎて何が期待できるのか想像もつかないというのが正直なところである。かわりに妄想を書いておくと、CORE XGP対応音声端末が2年後くらいに出てるといいなぁ。あるいは、現行PHSの高速化を本気でやってくれるのでもいいよ!

[1] 他社の料金体系については相当疎いので、事実誤認があればぜひコメントないしトラックバックでお知らせいただきたい。

[2] ウィルコム信者の俺にとっては、ウィルコムで使えるようになる前のものはすべて試験サービスである。iPhoneもAndroid携帯も現在絶賛試験サービス中。

[3] ただし、ウィルコムのサービスが続いている限り。もっとも、仮にウィルコムがサービスを停止したとしても喪に服すだけだろうから、ほかのキャリアに移らないことに変わりはないであろう。

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